我が家では、前にも記したように、子供をよく叱る。
ちゃんと小さいうちから叱る事、躾る事が重要だと思っているからである。
今でも、その考えが間違ってるとは思わないし、
正しいと思ってる。
最近、次女の日凪子が、遅まきながら、少しづつ言葉をしゃべるようになってきた。
とは言え、喋ってる真似をしているだけで、何を言っているのか、
実の親にもわからない。
いわゆる難語というやつである。
それでも、一応、「パパ」「ママ」「これ」くらいは言うようになってきた。
で、その後に覚えた言葉が、「こらぁ」である。
母親は、香渚子も日凪子も分け隔てなく叱っている。
最近は叱られると、日凪子は周りの様子を見てから、
助けてくれそうな人に泣きついて行く知恵をつけた。
また、この夏、母親の実家に帰省したところ、
猫を飼っていて、その猫が、またとても悪戯坊主で、
しょっちゅう色々な人に怒られていた。
そのため、日凪子には、とてもインパクトがあったのだろう。
晴れて、「こらぁ」を覚えた。
しかも、使い方が今一つ解ってないらしく、
いきなり大声で、誰に言うでもなく、「こらぁ」を連発する。
そしてまた、うるさいので、母親に「こらぁ」と怒られる。
困ったものです・・・・
この夏、我が家は、どこにも旅行など行くお金も時間も無く、
また、この猛暑の中、こんなに小さな子を連れて遊びに行くなんて、
殺人行為にも等しいので、特にどこかに出かける事は無かった。
ただ、カミさんの実家の近くに、『しながわ水族館』がある。
中は涼しいし、そろそろ日凪子も見ても解るだろうと、行って来た。
しかし、時期が悪かった。
猛暑の続くお盆の時期・・・・
同じ事を考える人は多いのだろう。
めちゃくちゃ混んでいた。
水族館によって実家に帰るつもりだったので、
我が家から水族館まで、約1時間ちょっと。
しかし、水族館の前で、駐車場に入るまで、約30分。
入場券を買うまで、それから45分。
家から、水族館に行くより、水族館についてからの方が時間がかかるって、どう言うこっちゃ!!
全身汗だくになって、ようやっと入館。
それでも、中は涼しく快適だった。
子供達を水槽の前で下ろしてやると、それはもう食いつくように見入っていた。
しかし、実を言うと、僕はあまり水族館が得意ではない。
あの、水の入った凸面鏡のような水槽を長時間見ていると、
気分が悪くなる。
水族館に酔ってしまうのだ・・・・・
子供達を見ながら、「よく平気だな・・・・」と思いつつ、
少し離れて見ていた。
しかし、この混み様・・・・
あまり長く1箇所に居続ける事もできず、
まだ見たがる子供を水槽から引っぺがし、
次の水槽へ次の水槽へと移動して行った。
もちろん、イルカショウなど、とても見れるわけは無いので、パス。
生臭い暑さにうだるペンギンを見て、先へ進む。
「しながわ水族館」の名物、水中通路も、子供とはぐれ無いようにするのが精一杯。
それでも、まぁ、わけの解らない大きな魚を見て、
子供達、特に日凪子はカルチャーショックを受けてくれたようなので、
良しとしましょう。
しかし、水族館に居たのは、30分くらいかな・・・・
2001年9月30日。
長嶋監督と、槙村、斉藤、村田の引退セレモニーが東京ドームであり、
マリナーズのイチローは、90年ぶりに、ジョー ディマジオの記録を抜き、
高橋尚子は、女性で初めて、42.195kmを2時間20分を切るタイムで走りきった。
そんなスポーツ会に嵐吹き荒れる日に、
我が家でも初めての運動会を迎えた。
たかが、運動会、されど運動会。
この少子化の時代、幼稚園の運動会と言ったら、
我が子の初の晴れ舞台。
と言うより、我が孫の初の晴れ舞台。
それはもう大変な物でした。
もちろん、我が家におきましても・・・・・
長女香渚子の初の運動会。
これまでの入園式や、父兄参観、遠足に至るその全てにおいて、
本番やイベントに弱い我が娘。
熱を出したり、本番中ふて腐れたりと、その度に親は恥ずかしい思いをして、
先生は、「普段はちゃんとやってるんですよ。」とフォローをいれる。
そんな我が家において、運動会は、不安の塊であった。
前の日から、「運動会でちゃんとやれたら、ご褒美をあげるから、頑張るんだよ。」
ハッパをかけていた。
ましてや、日凪子がいる。
おとなしく運動会を観てくれるとは、とても期待できない。
よって、まま方のおばぁちゃんを急遽応援に呼んでいざ出発。
当日は、知り合いのお父さんが、
朝7時に幼稚園へ行って席を確保しておいてくれると言うので、
そのご好意に甘えさせていただいた。
しかし、朝7時に行かないと席取れないもんかねぇ。
と思いますが、取れないんです。
寝ぼけ眼の香渚子を連れて、朝8時に家を出発。
8時半には幼稚園に着いていたのですが、その時点で、
運動場の周るには、隙間無く敷物が敷かれてました。
どうやら、団地の母さん集団が、結束して、早朝大量に席を陣取りに来た模様。
のんびり開会式が9時からだからって、やってきたら、
座るどころか、我が子を見ることすらままならない様子。
侮りがたし・・・・・
さて、そんな、知り合いのお父さんのおかげで、最前列で香渚子の入場を見ることができたわれら。
前日に、うちのジジィから借りてきたデジタルビデオ片手に、撮影開始。
入場のセレモニー開始。
・・・・・しかし、みんな同じ様な格好したちっこい集団が入場。
デジタルビデオカメラの小さい画面じゃ、どれが我が子か全然わからない。
関係ない子を追っかけていたり、あっちにこっちに移動したり。
なんだか良くわからない入場を撮影・・・・・
やっと見付けた香渚子は、
ふて腐れていた・・・・・・
それでも、音楽が鳴り出し、ミッキー体操が始まると、
にこやかにみんなと同じように体操している我が子を見て、
えも言われぬ感動が・・・・・!!
これはぜひともビデオに収めなければ!!!
手前の年長さんの子が邪魔で良く見えない・・・・・・・
それならば正面移動して、ベストアングルで撮ってやる!!
父さん、もう既に意地になってます。
子供達の正面に回りこんで、撮ろうと思ったら、
そこには同じようなお父さんでごった返していた。
しかし、その程度でくじけるパパじゃないぜ!!
おっさん達の上のほうから無理やり撮影。
今度はバッチリだぜ!!と思いきや・・・・
前で踊ってる先生の手足が邪魔で・・・・・・・
それでもなんとか、我が子の勇姿をビデオに収めたパパであった。
入場セレモニーが終わり、ふと周りを見ると、
ビデオを持ってないお父さんはいないんじゃないかというくらい、
みんな持ってる。
そして、お母さんは全員カメラを持ってる。
驚いた事に、デジカメや、インスタントカメラでなく、
一眼レフのカメラを持ってる親がけっこう多い事。
中には、TV局が使うようなビデオカメラを持参しているオジさんも・・・・
オヂサン曰く。
「いやぁ、素人さんの邪魔しちゃ悪いしなぁ。」
あんたプロかい!!
気合が違うなぁ・・・・・・
それから、次々と我が子の競技をビデオに収め、
その度に我が子の成長に感動しているうちに、香渚子の出番はお終い。
午後には未修園児が参加できる競技があるという。
日凪子は十分未修園児である。
と言うことで、2〜3歳のお兄ちゃんお姉ちゃんに混じって、
1歳4ヶ月の日凪子登場。
どうやら玉入れのような事をするらしい。
円の周りに親が並び、子供達が玉入れをする。
しかし、籠が子供達には高くてとどかないので、合図と同時に、
親が子供抱き上げたりして入れさせてあげる。
と言う競技。
最初は2〜3歳のお兄ちゃんお姉ちゃんに負けずに、
玉に触って入れようとしていた日凪子。
籠の近くで先生に愛想を振り撒きながら楽しそうにしていた。
そこで合図!!
周りのお父さんお母さんは目の色を変えて我が子に突進!!
1個でも多く我が子に入れさせようと、必死の形相。
自分の足元居る他の子なぞ見向きもしない!!
籠の近くで先生に愛想を振り撒いていた日凪子は、
危うく狂人と化した大人達に踏みつけられそうになる所を、先生に庇ってもらっていた。
慌てて、日凪子を受け取り非難。
玉なんぞ入れられる状況ではなかった。
恐るべし、親の偏った愛情。
さて、そんな恐ろしい競技の後。
ついに、香渚子と日凪子のパパママの登場。
まぁ、クラス対抗、障害物仮装リレーのような物。
それぞれのクラスから、4人ほど、夫婦で参加する競技。
日凪子にてこずり、集合に送れた我らは、晴れてアンカー。
「あたし達をアンカーにして、何を期待してるのかしら?」と問う妻に、
夫曰く。
「笑いだろ。」
6クラス×4人+先生6人
その最後の方が我らの出番。
我がクラスの前の夫婦が海賊の格好をしてバトンタッチ。
最初は夫がバットを頭につけて3回まわり、夫婦で二人三脚。
その後妻は小麦粉の海に埋まっている飴玉を口で探し出し、
夫はくじで仮装を決める。
そこで引いたくじは!!
「オヤジ代表」
頭に、カトちゃんのようなカツラをかぶされ、
派手なネクタイをつけて、おやじ代表のたすきをかけて、
牛乳ビンの底のような眼鏡をかけて、できあがり。
そのイカス姿でグランドを走りゴール!!
1等にはなれなかったが、ウケはとれた。
妻曰く。
「どうしてよりによってそれ引くかな〜」
こうして我が家の初の運動会は幕を閉じた。